ヒラメ種苗輸送

 

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ヒラメ種苗を、栽培漁業センターから、中間育成施設へ輸送しました。

種苗を輸送するときは、大型の活魚運搬専用トラックを使用し、栽培漁業センターから中間育成施設まで運びます。

ヒラメは、海底であまり動かずに生活する魚です。

水深の深いトラックの水槽に、ヒラメを収容すると、低層にはヒラメが多数いますが、中・上層には何もいない海水だけのデッドゾーンが出来てしまいます。

この状態では、水槽内を過密な状態で輸送することになり、ヒラメにストレスを与え、健康な状態で輸送することができなくなります。

そこで、適度な密度になるようにヒラメを一度、カゴに収容してからトラックの水槽に収容していきます。

水槽内を多層階のマンションのような状態にしているわけですね。

ヒラメマンションの完成です。

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中間育成準備

 

 

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中間育成とは、栽培漁業センターで卵から孵化し、育てた稚魚を、放流場所に近い飼育施設に移送し、更に育成し魚を成長させることです。

島根県栽培漁業センターから出荷されるヒラメ稚魚の大きさは約45mmです。

このヒラメをさらに大きくすることで放流後の生存率が上がり、水揚量増加により効果があると考えられています。

今年も、中間育成の時期になり、各施設では、ヒラメの受け入れ準備が進んでいます。

今年は、春先の大きな低気圧の影響も無かったので、準備は万全です。

水槽をきれいに掃除し、遮光幕となるテントを張り、いつでもヒラメを受け入れる準備が整いました。

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放流の適地と時期

 

当協会では、水産資源の増大を目的に、栽培漁業を推進しています。

そのために、県内では様々な放流活動を行っているのですが、やみくもに放流を行っているわけではありません。

豊富な餌料環境である海域や、外敵の少ない時期を調査して放流を行っています。

じゃあ、適切な場所や時期っていつなのよ?ってことになりますが、アワビ類なんかは1月〜3月にかけて放流を行うことが多いです。

冬の日本海は水温も低く、冷水域を好むアワビ達にとってはとってもいい時期で、さらに、天敵であるタコの動きも鈍くなる今こそが、アワビの放流時期だといえます。

また、冬季の方がアワビの餌となる海藻が多いのもこの時期に放流をおこなう理由の一つです。

しかし、冬の日本海は時化ることが多く、海での作業をすることができないので、放流予定が延期になることが多く、今年は、3月後半まで放流作業で海に出ていました。

海での作業は楽しいのですが、陸での事務作業がたくさん残っており、目が見にくいのも、パソコンのしすぎなのか花粉症なのかさっぱりわかりません。

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標識放流だ!

 

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隠岐の島町近海でカサゴに標識を付けて放流しました。

標識放流というのは、放流種苗に目印をつけて、標識魚を捕獲することで、資源増加の度合等を調べる調査です。

放流場所を明かすことはできませんが、写真のようなタグのついたカサゴを漁獲された方は、隠岐の島町役場や漁協、水産振興協会までご一報ください。

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ヒラメ飼育経過

 

3月25日                                                               画像1



技師の升谷です。

種苗生産もいよいよ後半に突入です。

本日は魚の選別を行いました。大きいヒラメは体長2.9cmから3.0cmほどになりました。

出荷サイズまであと少しです。