放流効果調査

 

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水産振興協会では様々な種苗の放流を行っていますが、放流した後の効果についても調査を行っています。

水揚げされた水産物の、放流種苗の割合を調査することを、混獲率調査といいますが、ヒラメは、漁獲量の多い大田市、浜田市の2か所で調査を行っています。

大田市の和江漁港では、夕方からセリ市が開かれるので、日が傾き始めるとたくさんの漁船が帰港してきます。

ヒラメの混獲率を調査するには、放流ヒラメの特徴である、体の右側の黒い模様(無眼側黒化)を、水揚げされたヒラメを全てひっくり返して確認していきます。

この日は79匹のヒラメが水揚げされ、そのうち6匹に黒い模様が確認されました。(実際は天然魚と区別できない放流魚もいることから、放流魚自体はもう少し多いと考えられる。)

今後、寒くなるにつれヒラメの水揚げが増えるので、調査の回数も増えていきます。

たくさんの放流ヒラメが水揚げされるといいなと思います。

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磯焼け調査

 

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今年度、益田市沿岸では磯焼けの調査を行っています。

磯焼けとは、海藻が群生する藻場が減少し、そのまま回復しない状態が続く現象です。

磯焼けが発生すると、海藻を餌とする生物の減少や、魚類たちが生活の場を失うことになります。

水産資源の永続利用のためにも、漁場の状況把握、環境管理は必要であると考えます。

今回は、磯焼け状況の確認のため潜水調査を行いました。

潜った場所は、以前は海藻が群生していたが、近年、海藻が激減している磯焼け地帯です。

海底には、背の高い海藻は無く、ウニの大規模な群生が確認できました。

何らかの原因で、植食性のウニが大量発生したことが原因であると考えられました。

今後は、磯焼け改善対策を行いながら、様子を見ていきたいと思います。

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マダイ放流

 

8月に栽培センターから移送し、中間育成を行っていたマダイが放流サイズ(約10cm程度)まで成長しました。

マダイ種苗は、県内3か所の施設で中間育成を行っていますので、放流場所までは船で運ぶことが多いです。

このころのマダイ運搬で一番注意が必要なことが酸素の量です。

海水中の溶存酸素は水温が高くなればなるほど少なくなりますし、大きくなったマダイは酸素の消費量も多くなるので、放流時の種苗運搬というのは難易度が高いです。

しかし、漁船に付属する水槽は、海水の循環や、入れ替えをすることができないものが多く、大量の魚を生きたまま運ぶことにあまり向いていません。

なので、放流用種苗を運ぶ時は、酸素ボンベ等の装備を増やしたりして、注意を払っています。

結果、今回の移輸送では、酸欠で種苗を死亡させることなく放流をすることが出来ました。

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マダイ・ヒラメPR放流

 

9月9日から25日まで、マダイ・ヒラメのPR放流を9回行いました画像1
保育所、小学校のお友達に加え、まつえ市民大学の受講生さんにも放流を体験していただきました。
マダイは体長が約7センチ、ヒラメは20センチほどです。

5月生まれのマダイは、1年で体長が15センチ、1月生まれのヒラメは、1年で体長が30センチに成長します。

これより小さいものは、もし釣れても再放流をお願いしていますので、みなさんも協力して下さいね
 


ヒラメの標識放流

 

去年生まれたヒラメにオレンジのタグを付けて放流しました。
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放流魚にはお腹側の白い方に放流痕(黒い模様)がついています。

この放流痕、天然魚にはないことから、放流後に消える(?)かどうかの実験です

タグの付いたヒラメを釣られた方は、協会まで連絡下さい 0852-21-0008